猿でもできるオイルつくり???
エンジンオイルを作るのはとても難しいと思っているそこのあなた‼それは違います。材料があれば簡単に作れます。“キューピー3分クッキング”並みに簡単です。①まずはベースオイルをご用意ください。鉱物油・合成油どちらも作る粘度に合わせたベースオイルが必要です。 ②DIパッケージ(調合済添加剤)をいれます。これは清浄分散剤や消泡剤、防錆剤などをひとまとめにしたもので、「マーボー豆腐のもと」のようなものです。添加剤メーカーにより少しずつ味つけが異なります③用途に合わせてVII(粘度指数向上剤)を適量入れます。これで粘り気がつきます。VIIの選び方でかなり耐熱性や粘度低下などの味つけが変わります。④PPD(流動点降下剤)をごく少量いれます。ほんのかくし味程度ですが入れておかないと冬にオイルがバターになります。⑤材料を鍋に入れたら60℃まで温めてよくかき混ぜましょう。ただし温めすぎはいけません。添加剤が分解します。温度が低すぎてもあとでオイルが分離します。丁寧にかき混ぜましょう。出来上がれば良く冷ましてから器に入れてハイ出来上がり。これがオイルの正しい作り方です。あとはお好みでモリブデンやFM剤などのスパイスを入れればより美味しくなります。ここは各社の極秘です。
こう書くと確かに簡単ですが、実際にはベースオイルはタンクローリー単位で、添加剤やVII・PPDなどはドラム単位でないと買えません。PPDは通常添加量が0.2%程度ですから1ドラム買うと製品にして500ドラム分となります。また特殊なFM剤などスパイス系の添加剤は目をむくほど高く、かつアメリカやヨーロッパから取り寄せる場合は着くまでに2か月位かかります。
オイルマニアの方でオリジナルオイルを作ってみたいと言われる方には個別で相談させて頂きます。素晴らしいオイルはオイルマニアの熱意から生まれます。チャレンジされる方をお待ちしています。