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ベースオイルの定義 その2 鉱物油は2種類ある!!

鉱物油(ミネラルオイル)は実は2種類あります。これはとても重要です。APIのベースオイル分類では「グループⅠ(以下GⅠと表記)」と「グループⅡ」の2つが鉱物油です。
GⅡはGⅠをさらに精製して不純物を取り除いたものです。オイル購入時、鉱物油か合成油かで判断される方も多いと思いますが、同じ鉱物油でもGⅡはかなり性能が良いものです。

オイル製造側から見た鉱物油の利点は①粘度が高いベースオイルがあり高粘度オイルが作りやすい②添加剤の溶けが良い=安定性が良い③シールに対して膨潤・収縮性がない④価格が安い⑤鉱物油中の硫黄、りん、窒素などが天然の極圧剤・減摩剤となる(逆にスラッジなどエンジンの汚れとなる)等があります。ただ高温・低温性が悪いなど欠点もあります。一概に鉱物油が悪くて合成油が良いと言うわけではなく、特にGⅡはベースオイルとして優れていると思います。

ただ販売されている鉱物油の多くはGⅠです。その理由は①国内製油所の設備が古くGⅡがあまり作れない(製造量の2~3割程度がGⅡで残りはGⅠ)②GⅡはGⅢに近い価格で高い③GⅡは性能が良いが売る時は鉱物油でひとくくりにされ差別化出来ないため残念ながらGⅡを使用する会社は少数です。

宣伝になりますが弊社の鉱物油は性能面からGⅡを使用しています。GⅡにはGⅢにない高粘度のベースオイルがあり組み合わせ次第でVII使用量を減らした高粘度オイルの製造などが可能です。ちなみに鉱物油でもいわゆる「ノンポリマーオイル」が作れます。ノンポリマーオイルについては超マニアックな話ですので別の機会にたっぷり書きます。

最後に鉱物油には2種類あること、そして鉱物油には利点もあることだけ覚えておいて頂ければと思います。

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