現在JASO（日本自動車技術会規格）では超低粘度油「0W-8」、「0W-12」の規格化が進行中です。規格決定は2019年中頃予定で、新規格に合格した超低粘度オイルの発売開始が2019年末頃と予想されています。

ご存知のようにILSACでは2020年5月から新しく0W16をGF-6Bとして規格化します。しかし日本は良く言えば省エネ意識が高い、悪く言えば過酷なまでの燃費競争のお陰でもっともっと薄いエンジンオイルの規格を作るよう某大手自動車会社を中心にJASOに申し入れをしました。
ちなみになぜAPIやILSACでなくJASOかと言うと日本以外誰もこんな薄いオイルは使わないからです。

自動車会社はオイルが薄くなれば自分は費用をかけず燃費を伸ばすことが出来ます。だから潤滑油メーカーに「もっともっと薄くしろー」って言いますが、潤滑油メーカーは薄くすると「これじゃエンジンが壊れちゃうー」ってなります。

潤滑油メーカーにはとても難度の高い規格です。「0W-8」「0W-12」はベースオイルも厳選し、添加剤も増量し、FM剤をそこそこ入れないとエンジンが持たないと思います。PAOがかなりいりそうだなあなんて考えちゃいます。潤滑油メーカー泣かせの原価の高いオイルになりそうです！

ちなみに下記の表がそのドラフト（原案）です。

JASO　0W8　0W16の原案