日本自動車工業会（自工会）と石油連盟は2019年6月17日に低粘度省燃費のガソリンエンジンオイルの品質規格「GLV-1」を新たに設定すると発表しました。現在使用しているAPI規格やILSAC規格にはない、「0W-8」「0W-12」を新たに制定しました。
新規格に適合するオイルは2019年10月から「GLV-1」マークが表示され販売が始まります。

性能的には現在の「SN規格+チェーン摩耗対策（次期SP・GF-6規格）」です。
逆にSNPlus規格で取り入れられたLSPI対策はありません。この粘度のオイルを直噴ターボ車には使用しないという前提です。より省燃費と摩耗防止性に優れたオイルです。

ここまでは公式見解です。ここからは私見です。

2019年現在自家用車用エンジンオイルはまだ「5W-30」が主流です。そして徐々に「0W20」に移行中です。「0W-16」がそれほど普及していない中で「0W-8」「0W-12」が市場に受け入れられるのは時間がかかると思います。

新車の初期充填油にはカタログデータを良くするために「0W-8」など超低粘度オイルを入れるでしょうが、ディラーですら次回オイル交換時はより粘度が高い「0W-20」位を入れるのではないかと思います。（あくまでも私の想像ですのでディラーの方で「そんなことないよ」と言われる方は許してください）
本当の普及まではまだ時間がかかると思います。