エステルとPAO 美女と野獣? 悩みは価格
PAOは無色透明です
高級エンジンオイルは「PAO入り」「エステル入り」が多いです。
有名な「M〇bil-1」はPAOベースです。(超マニアから異議が出ますが私の口からは言えません!)
またエステル大好きメーカーさんもおられます。
高級オイルを開発する時には、どちらを使用するか迷います。もちろん組み合わせても使用します。
エステルとPAOを大胆に例えると
☆「エステル」は繊細で気がきく美女 でも体力があまりない
☆「PAO」はタフな野獣・体育会系男子 でも気が利かない
という感じでしょうか…
「エステル」にはそれ自体に潤滑性能があります。うるおい肌の美女です。でも他の添加剤に嫉妬して効き目の邪魔をします。またエステルは基本植物油のためすぐ酸化(劣化)や加水分解しやすく長持ちしません。つまり体力がありません。毎回オイル交換するレースには最適ですが、街乗りでは気を付ける必要があります。さらにエステルはすごく種類が多く性能がピンキリです。ドキッとするような美女から、悪女までいます。選択がとても難しいベールオイルです。
PAOは本当に強いベースオイルです。野獣のような体育会系男子ですね。低温にも強く過酷な高温、高圧の状況でも力強く我慢し、さらにすごく耐久力があります。へこたれないベースオイルで鉱物油やグループⅢでは持たない状況でも踏ん張り耐えてくれます。ただ気が利かないのはPAOには潤滑作用がありません。でもそのかわり他の添加剤の効果を邪魔しないので使いやすいです。
それぞれの利点欠点があります。用途に合わせて使うことが大切です。
どちらもシールへの影響も考慮が必要です。
ただ私の一番の悩みはどちらもベースオイルとして価格がすごく高いことです!