昔この色のビートルに乗っていました！

結論から先に書きます！欧州車のオイル交換にはアプルーバルオイルでなくてもACEAオイルで十分です。

アプルーバルとは欧州の自動車会社が独自に認証する「純正オイル」です。例えば「VW　50200/50500」「BMW　LL-04」、「メルセデスベンツ　MB229.31」「ポルシェ　A40」規格などがあります。

アプルーバルオイルの特徴は、1つは自社エンジンでテストしていることです。わかりやすく言うとそれぞれのテスト項目にテスト用エンジンが指定されています。あるテストはVWエンジンで、別のテストはベンツのエンジンで行います。これを全部自社エンジンでテストします。
もう1つはACEA規格にさらにプラスしてロングドレイン性能（オイル交換距離が長い）、省燃費性能などを付け加えている場合です。

アプルーバルオイルを取っているオイルは確かに性能が良いですが価格は非常に高く、価格分の性能差はないと思います。（私見です）

高くなる理由はACEA規格に独自に加えた性能場合はその性能を出すための添加剤分がありますが、それ以外に自社エンジンでのテスト費用がかさみます。
例えばMIKADO-OILがBMWの「LL-01FE」アプルーバルを取得するには、BMWに申請書類を送り、オイル1LをBMWに送れば約2-5か月後に認証が取れます。しかし申請費用として116500ユーロ（約1400万円）必要です。しかも有効期間はたった2年で、2年後にはまた認証を取ることが必要です。この費用をオイル代に載せないと赤字です。そのためすごく高くなります。BMWは特に費用が高いですが他のメーカーもそれなりの費用がかかります。

アプルーバルオイルでなくてもACEA規格オイルで全く問題はありません。ACEA規格自体とても高性能なオイル規格です。自動車会社もアプルーバルオイルが手に入らない場合はACEAオイルを推奨しています。それはエンジンにとって十分な性能があるからです。