JASO GLV-1は世界を目指す!
2019年10月からJASO GLV-1規格がスタートしました。あまり話題にならないのはこの規格が「0W-8」「0W-12」という超低粘度だからです。実際整備工場にも量販店にも並んでいません。新車充填油(新車を買ったときにエンジンに入っているオイル)が主な用途で今後数年はほぼ普及しないと思われます。
では今回なぜまた「GLV-1」をブログで話題にするのでしょうか。実はこの規格が将来を見越して先行しているとわかってきたからです!
省燃費の動きは世界的な要求です。燃費向上の決め手の「超低粘度オイル」規格を欧州や中国に先駆けて制定し将来の世界規格になろうという野心的な構想のようです。
現在日本発のバイクオイル用規格「JASO MA/MB」が世界規格となったように「GLV-1」も世界規格を目指し先行しています。心から応援したいと思います。
とはいえ「MIKADO OIL」ではまだ製造しません。まだ数年は製造しても残念ながら売れないからです。現在石油元売り会社が自動車会社向けに開発を進めています。
製造する上で問題となるのはベースオイルです。現在の情報ではあまりにも粘度が薄いため製造はグループⅢではかなり厳しく、グループⅢ+でもぎりぎりと聞いています。
そこで今GLV-1の本格製造のためベースオイルに新しい動きがどんどん出ています。
詳細は「2019年9月24日 超マニアック ベースオイル新情報」をご覧ください。これらのベースオイルが「GLV-1」に使用される予定です!性能的には「グループⅢ++」程度で、PAOとグループⅢの中間程度の性能と価格となりそうです。
ベースオイルの選択肢が広がることで「MIKADO OIL」にも新しい展開が広がりそうです!!