フラッシングオイルのお話 必要?不必要?
お問合せで「オイル交換時にフラッシングは必要ですか?」と聞かれます。答えは「YESでNO」です。
フラッシングが必要な場合とそうでない場合があります。例えると、「年末の大掃除は必要ですか?」と言う質問に対して、毎日家の中をきれいに掃除していれば特に大掃除は必要ありません。あまりしていなければ汚れが溜まっているのですると絶対きれいになります。
フラッシングも同じことです。毎回3000キロでオイル交換しているとエンジンの内部はあまり汚れが溜まりません。でも5000キロを超えて乗っているとあちこちに汚れが溜まってきます。
さてフラッシングには大きく分けて2種類あります。① フラッシングオイル ②フラッシング剤 です。
「フラッシングオイル」は粘度が少し柔らかめで清浄分散剤が多く入ったエンジンオイルです。古いエンジンオイルを抜いてフラッシングオイルを規定量入れた後、15~20分程度アイドリングしてオイルを抜きます。そのあと新しいオイルを入れます。いわゆる「共洗い」でエンジン内をきれいにします。これ自体エンジンオイルなので効き目はソフトでもしエンジン内に残っても安心です。個人的にはこちらがお勧めです。
「フラッシング剤」の中身は溶剤+オイルです。通常200CC~300CC程度のドリンク缶程度の大きさです。こちらは溶剤の力でスラッジ等を分解します。使用時は古いオイルに1缶入れて5~10分程度アイドリングしてからオイル交換します。溶剤のため効き目がハードで内部に残ると心配なためオイルフィルターも同時に交換します。(一部に無溶剤系もあります)
オイル交換距離が長くエンジン内部が汚れている場合はフラッシングが必要ですがそれより早めのオイル交換をお勧めします!