バイク用オイルの粘度低下 シャバシャバ!
私の手元に有名メーカーの約30種類のバイク用エンジンオイルのテスト結果があります。
上のグラフは20W50のテスト結果の一部を記載したもので有名メーカーのオイルです。
このグラフは100℃でのオイル粘度でグラフの最上部が21.9、最下部が16.3で50番のオイルの粘度範囲となっています。これより上が60番、下は40番のオイル粘度です。
これで見るとL社とH社のオイルが途中でグラフから消えています。つまり途中で40番の粘度まで下がっています。実は意外と多くの有名オイルが最初のオイル粘度を保てません。
その理由はバイク用オイルの特性に合わない添加剤(特に粘度指数向上剤)を使用しているか、ベースオイルの粘度選定を間違えているかではないかと思います。
純正オイルも含めて半数以上のオイルは使用中に本来の粘度グレードから外れています。つまり最初は20W50が途中で20W40に下がっているということです。
これがよくバイク乗りが言う「すぐにシャバシャバになるオイル」の正体です。
バイク用オイルは車用オイルより製造・開発をするのにとても神経を使うオイルです。
(テスト方法はBOSCHテスト「使用中」は15サイクル・「使用後」は30サイクルです)