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ストライベック曲線から見た低粘度・高粘度オイルの利点欠点

 

「ストライベック曲線」をご存知でしょうか。オイルマニアなら聞いたことはあると思います。難しい説明は省きますが右側の「流体潤滑」では金属間にオイルがあり金属は直接接触しないためエンジンは摩耗しません。「混合潤滑領域」になると金属同士が一部接触をはじめます。「境界潤滑領域」では金属が完全にガリガリこすれ摩耗します。最悪は焼け付きます。また省燃費の視点からは摩擦係数が一番低い「混合潤滑に近い流体潤滑」が望ましいことがわかります

さて例として「0W16」と「5W30」をストライベック曲線に付け加えてみました。「5W30」の方がより右側の流体潤滑領域にあります。油温が上がっても「混合」「境界」に入りにくくエンジン摩耗に強いことがわかります。「0W16」は油温が上がり少し左側に行くとすぐに「混合」「境界」に入ります。ただ摩擦係数は低いので省燃費には有利です。
つまり「5W30」や「10W40」など高粘度オイルはエンジン保護に強いオイルで、低粘度の「0W16」や「0W20」は燃費が良いオイルと言うことがわかります。欠点はその逆です。

もちろんMIKADO OILでは高負荷で油温があがり「混合」や「境界」に近づいても摩擦低減剤など添加剤の働きで金属同士の接触を極力防いでいますが、個人的にはあまり低粘度オイルよりは少しゆとりがある粘度が良いと思っています。

燃費重視派は低粘度オイルが、エンジン保護派は高粘度オイルが向いていると言えます!

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