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ACEA C2とC3の違い C2指定にC3は使用可能?

最近よくある質問に「ACEA C2指定の欧州車にC3は使用出来ますか?」と聞かれます。
答えは「YES」です。正確にはC3を使用するとエンジン保護にやや優れ、燃費でやや落ちます。

上記の表を見て下さい。C3・C2・C5は同じ黄色の「Mid SAPS」という中央の欄に位置します。硫黄やリンなどエンジンを保護する成分が同じ量入っています。違いはHTHSです。HTHSは高温高せん断安定性と呼ばれ、オイルに熱だれが生じる油温120℃よりもさらに高温の油温150℃というシビアな状況でもどれだけオイル粘度を保てるかという指標で数値が高いほどエンジン保護に優れています。C3はHTHSが3.5以上ありますがC2では2.9以上となります。ただHTHSが高いと油膜が強いのでエンジン抵抗が増えて燃費には悪影響となります。

エンジン保護 C3>C2
燃費     C3<C2 です。

結論としてはエンジン保護からみて、C3をC2指定に入れても全く問題ありません。ただ燃費が少し(3%以下程度)落ちます。反対のC3にC2は絶対だめです。不安ならお問合わせ下さい。

おまけ HTHS粘度が2.6以下になるとエンジン摩耗が急激に増加するという研究結果が多くあります。低粘度オイルは燃費には良いですがエンジン摩耗の観点からはお勧めできません。エンジンを守ることがエンジンオイルの最大の役目だからです!

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