ACEAには規格制定年式がある! 性能の違い
欧州車向けエンジンオイルACEAはある意味わかりにくい規格です。
API規格は新規格が出ると「SL」⇒「SM」⇒「SN」⇒「SNPlus」と変わりますが、ACEA規格は「2008」⇒「2010」⇒「2012」⇒「2016」と変わり、通常弊社も含め何年制定(業界用語でACEA-Oil-Sequences)の「C3」「C2」「A3/B4」…か表示されていません。
しかし制定年により性能が異なり当然新しいほど優れています。
ではどれくらい違うのか簡単に比較します。下記の表を見て下さい。
「青色」が2004年「赤色」が最新の2016年、比較に「黄色」が「T-BLEND ACEA」の性能です。2004年制定と2016年制定では7項目のうち5項目でより優れています。
これがACEA規格の12年間の進歩です。今使用されているACEAが何年制定の規格なのかは製造者でないとわかりません。「T-BLEND ACEA」は「ACEA 2016」です。
注)「T-BLEND ACEA」が「ACEA 2016」規格の性能より良いのは多くのアプルーバルに合格させるため、規格の合格水準よりさらに性能を上げているためです。
ACEAオイルの見分け方は
① 何年制定のACEA規格か(新しいほどよい)
② どのアプルーバルに適合しているか(ある方が性能は良い)
が決め手と思います。