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オイルは老いる! データから見るオイルの劣化

オイルマニアの皆さんが見る性能は「新油」の性能です。実はオイルのプロは「使用油=Aged Oil」を含めた使用期間全体のオイル性能を重視します。そのためオイルがどのように「老いる」のかをきちんと知る必要があります。今回のブログは「データから見るオイルの劣化」です。地味ですがとても大事です。この地味なデータの積み重ねが良いオイルの開発に繋がります。

その1 添加剤は使用と共に減っていく!
あるオイルの使用テストです。カルシウム分は清浄分散剤の「Caスルホネート」で、これが減るとエンジンが汚れスラッジが溜まります。
リン分、亜鉛分はエンジンを摩耗から守ります。これらの添加剤の主成分は使用に伴い急激に減少します。

その2 摩耗は増えていく!
エンジンが摩耗して鉄分・アルミ分・銅分がオイルに出てきます。どの成分が多く出るかはエンジンの材料により異なりますが傾向はわかると思います。これだけエンジンが傷んでいきます。添加剤の成分が減ってくると摩耗は急激に進みます。

このデータはテスト用エンジン単体で計測しています。実際の走行では空気中の水分、ほこり、細かい砂、未燃焼ガソリンがどんどんオイルに溶け込みます。さらに粘度低下も想像以上に早く起きます。

私がオイル交換を出来れば3000キロ毎、最低でも5000キロ毎でお勧めするのにはちゃんと理由があります!

 

 

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