T-BLEND SP・GF-6規格オイルの性能 その5 粘度指数向上剤とベースオイル
「T-BLEND SP・GF-6 RC」は粘度指数向上剤(VII・VM)にSSI 25(せん断安定性)クラスを使用しています。なかなか高性能品です。一般的には良心的なオイルでSSI 35程度、安いオイルはSSI 50かそれ以下の粘度指数向上剤を使用しています。
SSIとは「せん断安定性指数」のことで粘度指数向上剤により増加した粘度が一定期間でどれだけせん断して粘度が低下するかを「%」で表示しています。つまりSSI 50では増粘分が50%低下します。SSI 25とSSI 35では粘度低下が30%少なく、SSI 25とSSI 50では50%粘度低下が減少します。
最初は調子よかったのにしばらく走るとエンジン音が高くなりパワーが無くなったと感じるのは粘度低下が大きな原因です。低性能の粘度指数向上剤を使用したオイルでは5W30を入れたつもりが使用中に5W20の粘度になることが良くあります。粘度指数向上剤にどのクラスを使用するかで使用油の性能が変わります。ついでに言うと輸入オイルではそもそも何を使用しているのか誰も分かりません。
次にベースオイルですがグループⅢ(VHVI)とグループⅢ+(VHVI+)を使用しています。鉱物油は使用しておりません。鉱物油や半合成油と比較してLSPI回数も少なく、燃費も良く、かつ使用中も長く新油の性能を維持します。
「T-BLEND OIL」は見えないところを大事にしています。
超マニアへのおまけ
SSIテストは①インジェクターを使用したテスト方法②超音波を使用するテスト方法 があります。ただこの超音波を出す部品の生産が少なく入手困難なため現在はボッシュテストとも呼ばれるインジェクターを使用するテストが主流です。