T-BLEND SP・GF-6規格オイルの性能 その6 HTHS粘度について
T-BLEND SP規格オイルのHTHS粘度(150℃)は上記の通りです。
HTHS粘度とは「High Temperature High Shear Viscosity=高温高せん断粘度」のことで油温が150℃の時に高熱、せん断による厳しい影響を受けた状態での実効粘度を表しています。
HTHS粘度は2.6(mPa・s)を下回るとエンジン各部の摩耗が飛躍的に増大することが知られており、HTHS粘度が2.6以上あることが耐摩耗性の大きな目安となります。実際のエンジンでは油温が150℃まで上がるような過酷な状況はあまり起きませんがそれ以下の油温でも摩耗量について同じ傾向が出て、軸受やピストンリング・シリンダー、カム・リフターなどに大きな影響があります。
HTHS粘度はより高いほど摺動面等の摩耗量が少なく、高負荷に対応し、耐熱・耐せん断性だけでなく、総合的に優れた潤滑性能を持つオイルです。表を見て頂くとわかりますが基本的に高粘度オイルほどHTHS粘度も高くなります。
高粘度(高HTHS)オイルは残念ながら省燃費性能は粘度から来る抵抗があるためやや劣りますがエンジン保護性能は圧倒的に優れています。どちらを選ばれるかはユーザーが「燃費」と「エンジン保護」のどちらの性能を大切に考えるかによります。
「T-BLEND OIL」はエンジン保護性能を優先した上で省燃費規格にも合格しているバランスの取れたオイルです。