HTHS粘度 その2 HTHS粘度と燃費の関係
HTHS粘度は高いほどエンジン保護に優れますがHTHS粘度が高くなるほどねばくなり燃費は少しずつ落ちます。ではHTHS粘度の違いでどれくらい燃費が変化するのでしょうか?
上記の表は「15W40(HTHS4.3)」というかなり高粘度のオイルを基準としてHTHS粘度の変化でどの程度燃費が変動するかの表です。
例えば最近多い「0W20」はHTHSが2.6程度です。表の横軸HTHS2.6を見ると燃費は「15W40」と比べて約1.25%伸びます。「15W40」で燃費が20km/Lなら「0W20」では20.25km/Lになります。この数字を大きいと見るか小さいと見るか、そして省燃費優先かエンジン保護優先かはあなた次第です!
最後に大切な事はこの表はHTHSの違いによる燃費の変化だけを書いています。実は同じ粘度、同じHTHS粘度のオイルでもベースオイルや添加剤、FM剤の違いにより基礎となる燃費が異なります。
オイル開発者は燃費を改善するため少しでもHTHSを保ちながら燃費改善をするよう努力しています。ここが技術力です。
おまけ 上記表は「HTHS粘度と燃費」の関係の表ですが「粘度と燃費」ともほぼ同じです。1つ粘度を上げても燃費は1%も変わらないことがわかります。