燃費 その3 0W30と10W30「W」の違いで
燃費についての3回目です。同じ粘度のオイルでも0W・5W・10W・15Wと「W」が違うオイルがあります。オイルマニアなら「W」は「Winter=冬」の頭文字で数字が小さいほど寒冷地でも使用できることまでご存知と思います。しかし実は燃費も違います。
上記のグラフはある「0W30」と「10W30」の100℃粘度と40℃粘度です。100℃ではどちらも同じ10(cSt)です。しかし40℃では「0W30」が52に対して「10W30」は62と高粘度です。
オイルの粘度は100℃時の粘度だけで決まっています。0℃や40℃の粘度は関係ありません。「W」が小さいオイルはより寒冷時でも使用出来ます。つまり0℃や40℃でもより柔らかいからです。
「W」の数字が小さいほど確実に 燃費は伸びます。しかし燃費の伸びは走行状態で多きく変化します。始動停止を繰り返したり、市街地走行など低油温時は大きく燃費に差が出ますが、高速走行(油温100℃)では基本差が出ないからです。今人気のハイブリッド車は油温40℃~70℃時が多いので燃費の伸びは大きいです。ばらつきがありますが無理やり目安を言えば0Wと10Wの差は0.3%程度と思います。
結論 0Wや5Wがつくオイルは燃費の面からも高性能オイルです。特にハイブリッド車にお勧めです。これはどの粘度でも共通です。