「MA」指定のバイクに「MA1」「MA2」は使える?
バイクの取扱説明書や整備手帳に「MA規格のオイルを使用」と書かれている場合、「MA」以外に「MA1」「MA2」規格は使用可能でしょうか?
答えは「〇」です。実は「MA2」は「MA」・「MA1」より高性能で安心です。
当初、バイク用規格(JASO T903)には「MA」と「MB」の2つしかありませんでした。JASOではバイクの湿式クラッチ保護のため3つの摩擦特性指数を設定し、その基準を超えるものを「MA」とし、基準以下をすべて「MB」としていました。
具体的には①動摩擦特性(DFI) ②静摩擦特性(SFI) ③制動時間(STI)の3つの基準です。
しかし徐々に「MA」にも差があり、摩擦テストの結果が他よりもはるかに高いものがあることが明らかになりました。これにより、JASOは「MA1」および「MA2」規格を作成するようになりました。つまり「MA2」は分類の最上位の規格です。
「MA2」は「MA」より明らかにより良い性能です!
おまけ 「JASO T903」の性能分類基準は下記の通りです。
性能分類指数 |
MA |
MA1 |
MA2 |
動摩擦係数 |
1.35~2.5 |
1.35~1.5 |
1.5~2.5 |
静摩擦係数 |
1.45~2.5 |
1.45~1.6 |
1.6~2.5 |
制動時間指数 |
1.4~2.5 |
1.4~1.6 |
1.6~2.5 |