冬のオイル選び 外気温何度まで使用可能?
0W20などの「W」は「Winter=冬」の略です。オイルが外気温何度まで使用出来るかの基準です。では「0W」「5W」…「20W」ではどの程度の外気温でも使用可能でしょうか。
上のグラフをご覧ください。グラフで「0W」は-35℃程度まで、「20W」は-15℃位まで使用出来ます。グラフには記載がありませんが「W」がつかないシングルオイル(例えばシングル30番やシングル40番など)では0℃~5℃以上ないと使用が出来ません。なお鉱物油は低温性能が悪いため同じ「0W」でも使用可能温度が高くなります。
オイルは冷えると粘度が高く固くなるためですが、具体的に言うと ①CCS粘度=セルモーターがエンジンを回せる限界の粘度 ②MRV粘度=オイルポンプがオイルを吸い上げられる限界の粘度 が問題です。つまりエンジンが始動できず、かつオイルポンプがオイルを吸い上げられなくなります。
実際のオイル選びでは日本国内では冬でも通常は「10W」あれば大丈夫で、北海道などの厳寒地でも「5W」あれば使用可能です。ただより寒さに強い「0W」の方がより始動性が良いのは間違いないです。
おまけ OWや5Wがつくオイルは寒さに強いだけでなく40℃など低油温時も柔らく省燃費に向いています。