チェーンの摩耗は3段階に分かれて進行します。

1.  初期摩耗段階　「初期伸び」「初期なじみ」とも呼ばれ主に部品の加工精度が関係します。新品のチェーンにだけ起き各パーツの加工精度が良いチェーンは初期摩耗は少なくなります。
2.  定常摩耗段階　　初期摩耗が終わりゆるやかに摩耗が進行する段階です。この段階ではオイルの性能＝油膜の確保が重要です。SP規格はこの性能がSN規格より優れています。
3.  急激な摩耗段階　タイミングチェーンの表面に施されているクロムやバナジウムなどの硬化膜処理が定常摩擦により削られてなくなると素材がむき出しとなり急激に摩耗が進みます。最終的にはチェーンが破断します。

 「C.急激な摩耗段階」になるとすでに手遅れです。もう交換するしかありません。「B.定常摩耗段階」でのオイル選びと定期的なオイル交換が重要です。それにはチェーン摩耗を従来の半分程度に減少させるSP規格の使用が絶対お勧めです！

次回はチェーン摩耗とオイルについてです。お楽しみに！

CMタイム

「T-BLEND　SP規格」はSP規格の0.085％水準を超える0W20で0.079％、5W30で0.068％という高性能です。ここまで摩耗が減少します。ちなみにSN規格では0.15％程度です。