欧州車向けACEA2020(2021)最新情報 新たな日程 2020年12月
欧州車向けエンジンオイル規格「ACEA2021」の2020年12月現在の最新情報です。
本来2020年中に決定予定でしたが、コロナの影響や新規格A7/B7・C6の検討の遅れなどの理由で2021年4月2日に規格決定(リリース)と延期されました。(再延期の可能性もあります)
新規格の名称は「ACEA2021」となります。
現行ACEA2016との相違点は性能的には
①LSPI対策 Sequence IX LSPI Test
②タイミングチェーン摩耗対策 Sequence X Chain Wear Test
③ターボチャージャーデポジットテスト CEC TDG-L-114 Toyota T/C Deposits
が大きな相違点でこれ以外にも省燃費性能などがあげられます。
カテゴリーでの変更点は
①「A3/B3」が廃止となり「A7/B7(HTHS2.9~3.5)」が新設
②「C1」が廃止となり「C6(HTHS2.6~2.9)」が新設 されます。
特に注意が必要なのはLSPIとチェーン摩耗テストは「API SP規格」と同じテスト方法を採用しており「ACEA規格」と「API規格」は規格の内容が近づいて来ていると考え良いと思います。
ACEAについては新情報が入りしだいまたブログで報告させて頂きます。
おまけ
現行の「ACEA2016規格」は2022年12月1日をもって廃止され「ACEA2021」だけとなります。