T-BLEND SP GF-6規格オイルの性能 その7 使用油のLSPI性能について
「T-BLEND SP規格」オイルは新油のLSPI性能が「ほぼ0」でかつ使用油(エージドオイル)でもLSPI性能が落ちません!他のSP規格オイルと比べて下さい。
SP規格では新油でLSPIの発生回数が5回以下と決められています。とはいえ同じSP規格オイルでも「ほぼ0回」のオイルから「約5回」程度起きる残念なオイルもあります。
さてこの新油でのLSPI性能ですが、通常使用油(エージドオイル)になるとLSPI性能はがくんと落ちます。LSPI発生回数が増える原因は複雑ですが1つが「鉄分=Fe」「銅分=Cu」です。オイルの使用に伴いエンジン各部が摩耗しオイル中に鉄分や銅分など不純物が溶け込んできます。これがLSPI発生回数を大きく増加させます。ある研究ではもともと新油には含まれていない鉄分が「0⇒100ppm」に、銅分が「0⇒300ppm」に増加するとLSPI発生回数が2~10倍程度増加するという結果が出ています。例えば新油でLSPI発生回数が5回なら使用油では10回~50回程度も起きると言うことです。
ではこれを防止するにはどうしたらいいでしょうか。あまり詳しくは書けませんが、1つはモリブデン等の摩擦低減剤の使用をするとエンジン摩耗を防ぎ、かつ燃費も伸び、LSPI発生予防にもなります。またベースオイルでも発生回数は違ってきます。優れたベースオイルの使用が必要です。
使用油のLSPI防止性能はオイル製造のノウハウがつまった部分です。