冬のエステル 今回はほぼ無駄話!
エステルは種類が多く性能もさまざまです
最近難しい話が多かったので今日はエステルについて無駄話です。エステルの一部を写真でお見せします。
写真は左から①グリセロールイソステアリン酸 ②グリセロールモノオレート ③カストール ④アジピン酸 です。写真で見てわかるように、左の2つは秋が深まると曇りはじめ、冬になると室内でも固体です。この曇りだす温度を「クラウドポイント」、固まる温度を「プアポイント」と言います。同じエステルでもすごく性質に差があります。
ちなみに③は有名なオイルメーカー「カストロール」の社名の由来である「カストール=ひまし油」で、さらに豆知識としてはポパイの恋人オリーブオイルの兄であるキャスターオイルもここから出ています。
今は合成も多いエステルですが本来は動植物油で、コロッケを揚げるラード・ポテチを揚げるパーム油・ごま油・オリーブオイル・バターもすべてエステルです。
そこでもし私が天ぷら屋を開店したら宣伝文句はこうなります!
「天ぷら みかど」本日開店!
- 高度精製された2種類のグループⅤ・エステル(ごまとなたね)使用
- 「のど越し」の摩擦係数が低く食べやすい
- 低温流動性がよく冷めても食べやすい
- 話を始める際ののどの「ドライスタート」も防止
- 歯と歯が直接あたる境界潤滑時も歯の摩耗を予防
という感じでしょうか? (^^;