1回目は新規格「ACEA2021」の概要についてです。

 2021年4月30日にACEAより「ACEA2021　イニシャルリリース　Rev.0」が発表され「ACEA2021」が正式に決定しました。2021年5月1日より新規格が使用可能となります。

エンジンテストなどすべての試験項目と許容範囲が手に入りましたので日本一早い情報として数回に分けてお伝えします。なお弊社でもテストが終了した段階で現在の「ACEA2016」から新規格「ACEA2021」へ切り替えを予定しております。

 「ACEA2021」の開発目的は近年普及した、ハイブリッドエンジンや直噴ターボエンジンなどに対して保護性能向上を目的としています。そのため5つの新テストを取り入れています。具体的には①LSPI　②チェーン摩耗　③ターボデポジット　④省燃費　⑤カム摩耗　の5つです。

 規格上の変更点として

• 「A/B規格」では「A3/B3」が廃止され「A7/B7」が新設されます。①A3/B4　②A5/B5　③A7/B7　の3つとなります。
• 触媒付きエンジン用「C規格」では「C1」が廃止され「C6」が新設されます。①C2　②C3　③C4　④C5　⑤C6　の5つとなります。　

厳密には同じC3でもこれまでより少し性能が向上します。詳細については次回以降にお伝えします。

 今回は新しい「ACEA2021」が出たという日本一早いACEA情報です。

おまけ　大型トラック用の「E」規格は少し遅くなり2021年6月位公表予定です。