DL-2オイルについて DL-1とDL-2の違いについて
結論 DL-1とDL-2の違いは硫酸灰分(SA)の量です!
JASO DL-2規格は2021年5月に新しく出来た規格です。DL-1とDL-2はどちらも排ガス処理装置付き、ディーゼルエンジン乗用車用オイルで違いはたった1つ硫酸灰分(SA)の量です。
具体的には、DL-1 は硫酸灰分0.6%以下(質量分率)、DL-2は硫酸灰分 0.7%以上~0.8%以下となっています
DL-2が新設された理由はACEA C2・C3・C5規格が硫酸灰分量0.8%以下となっており従来のDL-1の硫酸灰分量0.6%以下と合わなくなっているためです。つまりDL-2は欧州車用のACEA規格に硫酸灰分量をあわせたオイルと言えます。ちなみに硫酸灰分量は清浄剤の性能と関わっており量が多いと触媒のつまりを早め、少ないとエンジンの汚れが加速します。どちらも大切な性能ですがどこでバランスをとるかという判断となります。これまでJASO DL-1の方が触媒対策を重視していましたが今回DL-2ではACEAのよりエンジンを保護する判断も尊重したと思います。
最後に私は欧州車にはDL-2でなくACEA規格をお勧めします。
おまけ
詳しい内容は自動車用ディーゼル機関潤滑油規格「JASO M355:2021」に記載されています。ディープな世界にはまってみたいマニアさんだけにお勧めします。