ACEA　A1/B1規格は2018年に廃止された規格ですが、たまに問い合わせが来るためどのような規格か、またA1/B1が入手出来ない場合は何を使用すれば良いかを書いていきます。

下記の表を見て下さい。

A1/B1が入手出来れば問題ないですが現在ほぼ市販されていないため、入手困難な場合はA3/B4を代替えに使用するのが良いのではと思います。

理由はエンジンに一番影響を与えるHTHS粘度はA3/B4の方がやや高粘度ですがエンジン保護にはよりよく、かつ硫酸灰分も割と近い水準（硫酸灰分が高いと触媒などが傷みやすく、低いと清浄分散作用が悪く、極圧性が落ちます）にあるためです。と言うことでACEA　A1/B1の代替えには　ACEA　A3/B4が良いと思われます。

おまけ

ACEA　A/B規格は排ガス浄化装置（DPF・GPF）が未装着の車用です。この装置は排気ガスに含まれるPM（Particulate Matter）を捕集し、自動的にPMを燃焼処理するものです。この装置が付いている車はC規格を、付いていない車はA/B規格を使用します。