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API登録方法 その2 もう少し詳しく書くと… 

以前はこんな手紙で登録をしていました

 

今回も無駄話です 前回API登録がテストもなくネットで簡単に誰でも出来ると書きましたが、誤解がないようもう少し詳しく書きます。

オイル会社がネットで簡単に登録出来るのは世界的添加剤メーカーが事前にすべてのAPIのテストをすませて事前にフォーミュレーション(ブレンド)をAPIに登録ずみだからです。世界的添加剤会社はガソリン車用オイルで数千万円、ディーゼル車用なら億単位の費用をかけてAPI規格に合格テスを行い、そのフォーミュレーションを登録します。1油種でこの費用ですから日本の元売りクラスでも最初から自社でテストして登録は出来ません。

もっと言えばAPIのテストに合格するためにはアメリカに2社あるテスト機関のAPI公認テスト機を使用してデータをとります。もし自社に同じテスト機があっても非公認のため使用出来ません。こんな厳しいテストを事前に合格しているので製造業者は簡単に登録が出来ます。例えるなら新車を買って登録する時、日本の基準に合格しているかは自動車会社が事前にしていて自分ではしないでナンバーが取れるようなものです。

ちなみにAPI登録の際は添加剤会社から資料を頂きますが通常は2P程度で結果だけ書かれたものです。しかし新規格の場合はたまにAPIから追加資料を請求されます。ここで提出するのは「Candidate Data Package」と呼ばれる詳細資料で10P程度から100Pを超えるものまであります。これはテスト結果だけでなくテストの経過までかかれたものです。例えるとテストの点だけでなく、実際のテスト用紙を見せろと言われるような感じですね。ここまで提出すると審査にすこし時間がかかります。たまにですが少し悩みます。

 

2回目も、オイルマニアでもあまり興味がなさそうなことを書きました。次回最後にちょっと面白い内緒話を書く予定です。次回は面白いかも!お楽しみに!

 

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