次期規格SQ(仮称)GF-7の進行状況について 続報 その1 なぜ必要?
今回は2023年2月1日のブログの続報です。最初になぜ新規格が必要かを説明します。
オイルの新規格は自動車会社や添加剤会社、世界的な石油会社などが集まり決めていきます。それぞれ今後どのような性能が必要か、要望と問題点を持ち寄り改善点や新テストなどが提案がされます。
この最新の「要求性能」を見ると今後重視される性能や、現在のオイルに不足している性能が何なのかわかります。これを知ることで、現在のオイルも早めに改善やより高性能化が可能となります。ここが大切で、情報がない会社は対応が遅くなります。そのため常に最新情報を集めています。オイルマニアの皆さんにまだ多くのオイル会社も知らない最新情報をお届けします。
2023年4月13日デトロイトでAOAP(自動車オイル諮問委員会)の会議があり、昨年8月に出た新規格GF-7の最初の要望に対して、追加の要望や提案が出されました。今回はこの会議の情報を中心に最新情報をお届けします。
今回はなぜ新規格が必要か書き、内容は次回ブログで書くことにします。
新規格のリリースは現在2025年の第1クォーター(1~3月)を予定していますが、いくつかのテスト機器の更新などが必要で現実的にはもう少し後になりそうです。
おまけ 新規格のリリースは予定より遅れることが良くあります。テスト機器の更新や、新テストがキチンとばらつきがない数値がでるか、また新規格決定後、製造のための準備期間が必要なためです。場合によってはテストに使うエンジンが変わることもあり、以前のエンジンと新エンジンでテスト結果が整合性が取れるか調べるのに時間がかかることがあります。