プジョーのオイルについて その2 現行車にはこのオイル!
結論から書くと「ACEA C2 C3」に使用出来るオイルがあります!
現行(2016年以降)のプジョー208・308・508・2008・3008・5008・RIFTERの取扱説明書には指定オイルが「TOTAL QUARTZ INEO FIRST 0W-30」となっています。TOTALはフランスの大手石油会社です。ただこのオイルは国内でどこにでもあるオイルでないので少し不便です。そのため「プジョーのオイルはないですか?」という質問が良く来るので今回はどんなオイルが使用できるか書いてみます。
「TOTAL QUARTZ INEO FIRST 0W-30」をTOTAL社のHPでみると「ACEA C1・PSA B71 2312&2302」と規格が書いてますが2021年にACEA C1規格は廃止のため「PSA B71 2312&2302」が必要な性能となります。下記の表を見て下さい。
つまり「PSA B71 2312&2302」と「ACEA C2/C3」はほぼ同性能で、 ① P(リン分)が0.8以下で ② TBNが6.0以上 あれば使用出来ることになります。「ACEA C2/C3」でこの①と②の条件を満たすかどうかはご自分が使用される各オイルメーカーに問合せして下さい。
ここからはCMです(いつもすみません _(._.)_ )
「T-BLEND ACEA C2 SP 5W30」は①が0.071で②が9.4、「T-BLEND ACEA C3 SP 5W30」も①が0.074 ②が9.3でプジョーに使用出来ます。C2の方が少しだけ省燃費性能に優れます。
マニア向けおまけ
「TOTAL QUARTZ INEO FIRST 0W-30」はC1規格(現在廃止)なので、C2やC3よりさらにSAPS量が少ないオイルです。SAPSが少ないと排ガス処理装置(DPFやGPF)の寿命延長に有利ですが、エンジン摩耗やエンジンの清浄性に不利です。SAPS量には利点と欠点があります。ただプジョーの該当規格のSAPS量はほぼC2やC3です。