エアーフィルターとエンジン摩耗
前回オイルフィルターについて書きましたが、エンジンの摩耗を防ぐにはエアーフィルターの性能も関わっています。私はエアーフィルターについては詳しくありませんが調べた範囲で書きます。
オイルに入りこむ汚れには水分・未燃焼燃料・金属粉など以外に粉塵(多くは砂ぼこり)があります。目に見えないくらい小さな砂ぼこりくらいと思われるでしょうがこれが非常にエンジンを摩耗させます。砂ぼこりの主成分はシリカと呼ばれる物質で、硬さはモース硬度で6.5~7です。
銅や軟鉄の硬度は4、鋼のやすりで6.5程度の硬さでシリカはそれより硬いため、これがオイル中にまじるとエンジンを摩耗させていきます。人によってはこれが一番のエンジン摩耗の原因と言うくらい有害です。
エアーフィルターは粉塵を99%以上除去すると言われていますが、極微小な1ミクロン以下から10ミクロン超程度の粉塵はエアーフィルターを通過すると思われます。例えばピストンリングとシリンダーの間隔は5-10ミクロン程度のため、それより大きい砂ぼこりはシリンダーを傷つけ摩耗させます。もちろんそれ以外のエンジン各部も同じです。エアーフィルターの性能によっては空気中に漂っている砂ぼこりが大量にオイルにはいりオイルに混ざってエンジン内を流れ各部を摩耗させます。
エアーフィルターの性能はエンジン摩耗に大切ですが、ネットでエアーフィルターの性能を見ると吸気効率ばかり目立ち、どのサイズをどの程度までろ過しているのか記載がない感じです。個人的には吸気効率より、どこまで小さな粒子を除去出来るのかが気になります。ただこれ以上は私の知識がないので書けません。どなたか詳しい方がおられれば続きをお願いします!
オイル面から言うとエアーフィルターを通過してオイルに入った粉塵などはさらにオイルフィルターで除去しますが、それでもとりきれない粉塵や、金属粉、そして未燃焼燃料、水分などはどんどんオイル中に入り込み、たまってきます。早めのオイル交換が必要な大きな理由の1つはこれです!