多層フラーレン二硫化タングステンの使用例 ディーゼル機関車
今回はT-BOOST多層フラーレン二硫化タングステンの機関車への海外の鉱山での使用例です。機関車は大型ディーゼルエンジンで動いていますが、鉱山では通常の鉄道と異なり短い距離を何度も往復し、さらに待機時間中エンジンを回し続けることが多い過酷な運行状況です。
テストは機関車のディーゼルエンジンに ①通常のディーゼルエンジンオイル ②通常のオイル+多層フラーレン二硫化タングステン の2つで比較し、オイル交換後約3000km走行+500時間稼働後のオイル中の金属分を分析した結果で単位はppmです。
エンジン摩耗で一番大きな問題となるオイル中の鉄分量(摩耗量)が166ppmから14ppmに減少します。エンンジン摩耗が減少する理由ですが、T-BOOST多層フラーレン二硫化タングステンは、摩擦低減に加えて「極圧性能=金属同士がぶつかり摩耗するのを防ぐ性能」が極めて強いためです。
多層フラーレン二硫化タングステンは約20層のナノサイズの球状物質で金属と金属の間にはいるとボールのようにクッションとなり、押されてもまた戻ることにより極圧性能を出します。またボールとして回転することで摩擦係数を大きく下げます。
摩擦低減添加剤は多いですが金属を傷めないで極圧性能をだす添加剤は他にはほぼないと思います。
おまけ
金属を傷める極圧剤には硫黄系や塩素系などあります。金属表面を溶かすことにより極圧性能を出すためエンジンの各部が腐食摩耗します。金属を全くいためないで極圧性能を出すことはとても難しいことです!