JASO GLV-2について その重要性 世界標準規格に?
2024年秋にリリース予定のJASO GLV-2規格は今後非常に重要になる規格と思われます。
GLV-2規格を簡単に説明すると「0W8」なみの優れた低温始動性能と省燃費性能で、かつエンジン保護性能は「0W16・0W20」クラスという点です。LSPIやチェーン摩耗はSP規格レベルです。
つまり今後ガソリンエンジン用オイルは ①ガソリンエンジン用(ICE)と②ハイブリッドエンジン用(HV)にきちんと分かれるからです。例えば0W20でも2種類のオイルがあり用途により使い分けるということになります。現在ガソリン車と軽油車のオイルを分けるように、通常エンジンとハイブリッドを分ける時代が来ると言うことです。
さらにこの規格は私の予想では次の次の規格、つまり2025年春リリース予定のGF-7規格のさらに次の規格GF-8規格(2030年頃リリース?)にこの規格が取り入れられ世界規格になると予想します。日本発の世界標準ハイブリッド車用オイル規格となり、日本が誇るハイブリッド技術と共に世界に広がるのではと思います。私がGLV-2をとても重要と考える理由がこれです!
おまけ
オイル製造面からは、新しいベースオイル技術と新しい粘度指数向上剤技術が必要でそれぞれすでに開発がほぼ終わり概要があきらかになりつつあります。
おまけ その2
ICEは「internal combustion engine」の略で内燃機関という意味です。近年電動自動車と区別するため使用されています。
おまけ その3
ハイブリッド車用オイルには省燃費以外に実は大切な性能があります。これについてはまた別の機会で書きます。