次期規格 API SQ GF-7の進行状況 その3 2024年7月現在
次期API規格 SQ GF-7の2024年7月時点の最新情報です。
最初に①GF-7はILSAC(国際潤滑油規格諮問委員会)が制定する主に省燃費性能の規格で、②SQはAPI(米国石油協会)が制定するエンジンオイル規格ということをご理解ください。
GF-7規格の最新の進行状況ですがILSACは2024年3月に最終の規格内容を承認して2025年3月31日からライセンスがはじまることが決定しています。これにともないAPIは2024年6月にルブリカンツグループの会合を開き、ILSAC GF-7に対応する新規格の名称を「SQ(エスキュー)」とすることを決定しました。これまでは「仮称 SQ」とお伝えしていましたが今回正式に「SQ」となりました。つまり新規格オイルは「SQ GF-7 0W20」のように表記されることになります。
より詳しく書くとGF-7は0W20より高粘度のGF-7Aと、0W8(新設)・0W12(新設)・0W16のGF-7Bにわかれます。
新規格では①ピストンの堆積物の削減②省燃費性能の向上③LSPI性能の強化④タイミングチェーン摩耗対策の強化などが主な改善点です。個人的な感想ですがこれまでのSP規格オイルの改良版という感じです。
新規格の詳細な性能などは2024年3月6日付けのオイルマニアブログ 「次期規格GF-7の進行状況 その2」を参照してください。
マニア向け おまけ
ゲル化テストについてはまだテスト方法が確定していません。ゲル化テストを省略してSQ GF-7規格がリリースされる可能性が高い感じです。
マニア向け おまけ2
今回の新規格の、さらにその次のILSAC GF-8規格の検討が進んでいます。2028年3月31日リリースを目指しておりこれについてはまた機会があれば紹介させて頂きます。