0W8・0W12は大丈夫?「超低粘度オイルはおすすめしません」
今回のブログは私の個人的な見解です。
2020年4月のオイルマニアブログで「超低粘度オイルはおすすめしません」と書きました。その4年半後の2024年10月に新しい超低粘度規格GLV-2がリリースされます。
この規格は0W16/0W20の油膜(エンジン保護性能)がありながら0W8/0W12並みの省燃費性能があるという規格でとても良い規格と思います。
ただこれを逆にみるとこれまでの0W8・0W12はエンジン保護性能が足りていなかっのではと感じます。(GLV-2が普及すると0W8・0W12は廃止の方向となります)
2000年あたりから新オイルの開発は自動車会社の強い意向により省燃費性能最優先ですすめられてきました。省燃費性能はある意味とても大切な性能ですが、私はオイル本来の性能はエンジン保護性能だと思います。エンジンを長く大切に使うことが最終的には省資源=エコになると考えます。だからこそ改めて0W8・0W12のような「超低粘度オイルはおすすめしません」と考えます。
おまけ
従来のGLV-1 0W8・0W12を使用するお車には2024年10月以降はGLV-2 0W16/0W20をお勧めします
おまけ その2
燃費を気にしないならGLV-2でなく通常のSP GF-6 0W16や0W20を使用すれば問題ありません。燃費の違いは1-2%程度と思います。
おまけ その3
新規格GLV-2を製造するには、 ①従来よりさらに低粘度の高性能ベースオイルを使用 ②PMA系の低温流動性に優れた粘度指数向上剤を大量に配合 ③省燃費のため大量のFM剤(モリブデン等)添加 が必要です。粘度指数は200を軽く超えて300程度になる感じですが製造コストは高くなります。価格と、オイルの粘度低下とオイルの蒸発性能が弱点となりそうです。