ロングライフオイルとは? 製法はどう違うのか?
ロングライフオイルとはオイル交換距離が長いオイルのことです。
BMWのLL-01やLL-04規格オイルやVWの50400・50700など一部の欧州車用オイルは30000㎞毎のオイル交換が指定されています。通常のエンジンオイルとどのような違いがあり、なぜロングライフに出来るのでしょうか?今回はこのなぞについて書きます!
ロングライフオイルは製造面ではここが違います!
① オイルに使用する添加剤の量がSP規格オイルより50%程度多めです。
たとえば、清浄剤はエンジン内のスラッジを落としてきれいにし、分散剤は燃焼により発生するカーボンを微粒子のままオイル中に分散させます。どちらも使用により減少しますがロングライフオイルには通常のオイルよりずっと多めに添加しているので長持ちします。これ以外の添加剤ももちろん多めです。
②粘度指数向上剤が高性能
粘度指数向上剤には高性能品から普及品まであり、「SSI=せん断安定性指数」で粘度低下率がわかります。廉価品では50程度(つまり50%低下)、通常品で25-30程度(25-30%低下)で、高性能品で0-5でほぼ低下しません。ロングライフオイルにはSSIが高性能品を使用するので粘度低下が非常に少なくなります。
この2つが大きな違いですが、もちろんベースオイルもグループⅢ以上を使用します。そのため製造コストは通常のオイルより高くなりますが高性能です。
弊社のT-BLEND ACEA C3 SPはBMW LL-04適合のロングライフオイルです。だから製法がわかります!
ではロングライフオイルなら本当に30000km毎のオイル交換で良いでしょうか?これについては次回のブログで書きます。
お楽しみに!!