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ロングライフオイルの交換距離は? 本当に3万Kmで大丈夫?

信号の停止発進もシビアコンディション

 

ロングライフオイルは3万Km毎のオイル交換で本当に大丈夫でしょうか?

結論から言うと最大15000Kmです。個人的には最大1万Km、出来れば5000Kmでの交換をおすすめします。以下にその理由を書きます。

オイルの性能としては3万Km持ちます。ただテストコースのような空気がとてもきれいで、湿度が少なく、平坦な道路を定速で走行するような理想的な状態での3万kmです

現実はほぼ100%シビアコンディションです!シビアコンディションとは ①悪路走行 ②低速走行 ③信号待ちなどストップ&ゴー ④10分程度の短距離走行 ⑤山道や坂道 ⑥年間2万キロ以上の多走行 のどれか1つでもあてはまればシビアコンディションで、通常の半分の距離でオイル交換が必要と自動車メーカーは指定しています。つまりロングライフオイルでは15000Kmです。

それ以外にも、エンジン摩耗ででる金属粉やエアーエレメントを通過する微小なシリカ分などはオイルと共にエンジン内を回り摩耗を促進します。これらはオイル交換でしか除去できません。

またオイルは新油の性能が最高で使用に伴いすべての性能が落ちていきます。例えば燃費ではGF-6規格で見ても、燃費改善率が基準油と比較して新油では2.8%、使用油では1.3%の伸びと燃費改善率が半分以下に落ちます。つまりオイル交換するだけで燃費は伸びます。

これらの理由で私はたとえロングライフオイルでも最大15000Km(個人的には最大1万Km)、できれば5000Kmでの交換をおすすめしています。ちなみにアメリカのBMWディラーでは最大7500(11000Km)マイル、理想は5000マイル(8000Km)とお勧めしている記載があります。

 

おまけ 

私見ですが自動車会社がオイル交換距離を指定する際はシビアコンディションでの距離を標準の交換距離として表示するべきと思います。実際の使用がシビアコンディションだからです。

おまけ2

マツダのHPではオイル交換距離について、NAエンジンで通常は12ヶ月または15000Km交換」ですが、これが軽四ターボでシビアコンディションの場合は3ヶ月または2500Km毎の交換と記載されています。同じオイルでもこれだけ交換距離に差がでると書かれています。つまり使用状況でオイル交換距離は決まると言えます。

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