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GLV-2規格の進行状況 裏情報も… 2024年12月末

JASO GLV-2規格の2024年12月末時点での新情報です!GLV-2は0W16で従来の0W8相当の燃費を、0W20で従来の0W12相当の燃費を実現する夢のオイルです。

 

このJASO GLV-2規格は2024年10月1日にリリースされましたが実はまだ誰も製造していません(ネットで調べる限りですが…)さらにリリース直前に規格が2つに分かれました。つまり、①GLV-2Aという規格と ②GLV-2B の2つです。性能的にはほぼ同じというか、多分全く同じと思われます。ではなぜAとBにわかれたのでしょうか??

 

ここからが業界裏情報で、実はGLV-2Aはトヨタ系(元売りE社製造予定)でファイアリングテストという実際にガソリンでエンジンを回すエンジンテストで計測しており、GLV-2Bは日産系(S社製造予定)でモータリングテストというエンジンを電気で回して計測するテストでしたため、この2つのテスト(JASO M365とM366)の数値に整合性がとれないとの指摘がありAとBに別れたようです。(個人的にはファイアリングテストはお金がかかりますが現実に即したテストだと考えています)そのためトヨタはGLV-2Aという純正オイルを、日産はGLV-2Bという純正オイルを発売すると思われます。

発売時期はトヨタがどうも来年だった予定が遅れ2026年初めあたりではと予想します。日産も遅くなりそうです。ちなみにこの私の情報が正しいのかは1年か1年半後にわかりますが間違っていても許してください…

 

最後にGLV-2は弊社にはすでにフォーミュレーションがあり、A・B兼用出来るものが製造可能です。ちなみになぜ製造出来るかというと世界最大の添加剤メーカーの優れた技術力を使用出来るからです!ちなみに製造する場合は最低でも数十ドラム単位となります。数十ドラムでもいいよって方はご連絡ください(^^;

 

おまけ 

GLV-2規格は省燃費性能にすぐれ、弱点だったエンジン保護も一定の性能があるとても良い規格です。さらに2028年リリース予定のAPI規格/ILSAC GF-8規格に取り入れられて世界規格になる可能性が高い規格ですが、製造面から見ると省燃費性能をあげるため特殊なPMA系の粘度指数向上剤を大量に使用する必要があり製造コストが高くなります。価格面が普及のネックになりそうです。

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