冬のオイル選び 0W・5W・10W… 何度まで使用可能?
結論から書くと0Wが一番寒さに強いオイルで次が5Wです!
寒い日が続いています。さて自動車のエンジンは外気温がマイナス何度までなら始動できるでしょうか?それは上記の表でわかります。もちろん一度エンジンがかかればあとは問題なく動きます。
例えば0Wであれば0W16でも0W20でも0W30でも合成油ならマイナス35℃まで、鉱物油ならマイナス30℃まで始動ができます。ただ日本国内では厳寒期の北海道の奥地以外は5Wや10Wでも使用出来ると思いますので0Wにこだわる必要はないと思います。ちなみに「W」は「Winter=冬」の略です。
厳冬期対策ですがここに書いたオイルの性能はあくまでも新油の性能ですので、長距離使用したオイルはこの性能がでません。またオイルの性能以外にセルをまわすバッテリーの性能が大切です。
おまけ
何度まで使用できるかは2つの粘度で決まります。オイルは冷えるとかたくなります。そこで①CCS粘度=セルモーターがエンジンを回せる限界の粘度 ②MRV粘度=オイルポンプがオイルを吸い上げられる限界の粘度 が問題です。つまりエンジンが始動できず、かつオイルポンプがオイルを吸い上げられなくなります。
マニア向けおまけ
0Wオイルを製造するにはベースオイル粘度を低くして粘度指数向上剤を多く入れて製造します。たとえばベースオイルの100℃動粘度が4cStでつくると0W20になり、6cStで作ると5W20になります。0W20に使用する粘度指数向上剤は5W20より多めに必要なため製造原価があがります。